ワクチン(子宮頸がん予防等)・
更年期のお悩みvaccine & menopause
01. ワクチン
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)
子宮頸がんは、20〜30代の女性がかかるがんの中で最も多く、最近では30〜40代の女性の間でも増加傾向にあります。進行すると、将来の妊娠や出産に影響が出る可能性もあるため、早期の予防と対策が大切です。
主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)16型や18型の感染とされていますが、HPVワクチンを3回接種することで、感染リスクを大幅に減らすことができるとされています。
ワクチンの効果
子宮頸がんワクチンを接種することで、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染や、それに伴う子宮頸がんの発症を予防できる効果が期待されています。ワクチンには感染力のない成分が含まれており、体内でHPVに対する抗体が作られ、子宮頸部の粘膜を守ることで持続的な予防効果が得られます。
ただし、ワクチンだけですべての子宮頸がんを完全に防げるわけではありません。そのため、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることがとても大切です。
ワクチンの副作用・リスク
一部のネットやメディアでは「クララ病」などと揶揄され、不安をあおるような表現が見られることがあります。そのため、HPVワクチンの副作用について心配される方もいるかもしれません。
実際に、HPVワクチンを含む多くのワクチンでは、接種した部位に一時的な腫れや痛みが出ることがあります。これは、体がウイルスに備えて抗体を作り、免疫の働きが活発になっている証拠です。
ほとんどの場合、こうした症状は数日以内に自然とおさまります。子宮頸がんワクチンに関して報告されている主な副反応には、以下のようなものがあります。
主な副反応
- アナフィラキシー
→ 呼吸困難・じんましんなどを主な症状とするアレルギー反応です。 - ギラン・バレー症候群
→ 手足に力が入らない・麻痺・脱力感など末梢神経の病気です - 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
→ 脳や神経系の病気により、頭痛・嘔吐・意識障害などの症状が現れます。 - 複合性局所疼痛症候群(CRPS)
→ 外傷をきっかけに痛みが慢性化する症候群です。
ワクチン接種後に副反応が心配な場合は、全国にある85の診療相談窓口で相談することができます。まずは、かかりつけの医師に相談し、必要であれば専門の協力医療機関を紹介してもらいましょう。
風疹ワクチン・MRワクチン(混合ワクチン)について
妊娠中、特に妊娠初期に風しんにかかると、赤ちゃんにも感染する可能性があります。その結果、生まれてきた赤ちゃんが先天性風しん症候群を発症し、心臓の病気・白内障・難聴などの障害が出るリスクがあります。
これから妊娠を考えている方は、赤ちゃんの健康を守るためにも、事前のワクチン接種がおすすめです。また、同じ家庭で暮らすご家族にも、風しんの抗体があるかどうかの確認と、必要に応じた接種をぜひご検討ください。(ただし接種後2カ月は避妊をしてください)
ワクチン接種による効果
- 麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種することで、約95%以上の人が免疫を獲得できるとされています。
- 2回の接種を受けることで、1回目で免疫がつかなかった方でも、多くが免疫を持つようになります
→ もし接種から年数が経っている場合でも、追加接種で免疫力を高めることが可能です
02. 更年期のお悩み
更年期障害とは
閉経(最後の生理から1年以上経過した状態)の前後には、エストロゲンという女性ホルモンが急激に減少します。この変化に対応しようと、脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)が多く分泌されるようになります。
その結果、ホルモンバランスがさらに乱れ、心や体にさまざまな不調があらわれることがあります。日常生活に支障をきたすほど症状が強くなると、「更年期障害」と呼ばれ、治療が必要な状態とされます。
こんな症状はありませんか?
- 顔や体のほてり
- のぼせ
- 冷え性
- 多汗
- 頭重感
- ひどい肩こり
- めまい
- 慢性的な倦怠感
- 気持ちの落ち込み
- うつ症状
- 動悸
- イライラ
- 不眠
- 生理不順
- 自律神経の不調 など
日常生活に支障をきたすようなつらい症状がある場合は、どうか一人で悩まず、早めにご相談ください。
女性の「4つの時期」
女性の体は「7の倍数」の年齢で大きく変化するとされ、人生は4つの時期に分けられます。中でも「更年期」は体の変化が特に大きい時期です。
| 思春期(10代) | 生理が始まり生殖機能が発達し始める時期です。女性ホルモンの分泌が増えることで、月経不順などのトラブルが起こりやすくなります。 |
|---|---|
| 性成熟期(20〜40代) | ホルモン分泌が安定し、妊娠や出産を迎える人が多くなる時期です。その一方で、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が見つかりやすくなるため注意が必要です。 |
| 更年期(40〜50代) | 閉経が近づき女性ホルモンが急激に減少する時期です。心や体に不調が現れ、生活に支障が出る場合は「更年期障害」と呼ばれます。 |
| 老年期(50代以降) | 女性ホルモンの分泌が減少し、肌や髪、骨や血管などに影響が出やすくなります。腟炎や骨粗しょう症、動脈硬化などのリスクも高まる時期です。 |
治療について
更年期障害は「年齢のせい」と思ってしまい、受診のタイミングを逃しやすいことが少なくありません。実際、長く悩んだ末にようやく来院される方も多くいらっしゃいます。
長く続く不眠は心身に大きなストレスを与えるため、我慢せず早めの相談が大切です。
治療方法
- ホルモン補充療法(HRT)
→ 低下した女性ホルモンを直接補う治療法です。飲み薬のほか、貼り薬・塗り薬・注射などさまざまな方法があります。比較的早い効果が期待できますが、副作用が出ることもあるため注意が必要です。治療前には全身の健康状態をしっかり確認し、医師の診断にもとづいた適切な治療が大切です。 - 漢方薬
→ ライフスタイルに合わせた処方が可能で、日常にも取り入れやすい治療法のひとつです。





