不妊・不育相談fertility-support
01. 不妊
不妊相談について
女性の不妊に関するご相談も、安心しておまかせください。当院では、女性の不妊に関するお悩みにも幅広く対応しております。
「妊娠に向けて、今の自分の身体の状態を知りたい」といった、最初の一歩からでも構いません。まずはご自身の健康状態を一緒に確認しながら、前向きなスタートを切るお手伝いをさせていただきます。
また、人工授精や体外受精などの高度な治療をご希望の方には、適切なタイミングで信頼できる専門医療機関をご紹介し、スムーズにステップアップできるよう手厚くサポートいたします。
不妊のお悩みは、一人で抱え込まずにご相談ください。焦らず、共に一歩ずつ歩んでいきましょう。
不妊症とは
「不妊」とは、避妊をしていない状態で通常の夫婦生活を送っていても、一定期間妊娠に至らないことを指します。世界保健機関(WHO)および日本産科婦人科学会では、この期間を「1年」と定めており、1年以上妊娠が成立しない場合を「不妊症」と呼んでいます。
一般的に、妊娠は半年で約65%、1年で約80%、2年で90%以上の方に成立するとされています。しかし、妊娠がうまくいかない理由は男女ともにさまざまで、原因は一つではなく、非常に複雑であることが分かっています。現在も国内外の研究機関において、多くの研究が進められています。
日本では、不妊症の可能性があるカップルは全体の約20%にのぼるとも言われており、決して珍しいことではありません。
また不妊症でなくても、早期に挙児希望されている方も治療を行います。
検査・指導について
不妊の原因を明らかにするために、当院ではさまざまな検査・指導をご用意しております。
| 内分泌検査(ホルモン検査) | 血液中のホルモン値を調べる検査です。妊娠に欠かせない卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)などのバランスを詳しく分析し、ホルモンの異常がないかを確認します。子宮や卵巣の働き、排卵の有無など、不妊の原因が見えてくることで、より適切な治療へとつなげることができます。 |
|---|---|
| クラミジア検査 | 不妊の一因となるクラミジア感染の有無を調べる検査です。女性は感染していても自覚症状がほとんどないことが多く、知らないうちに進行しているケースも少なくありません。感染が長引くと、子宮内膜や卵管にダメージを及ぼし、将来の妊娠に影響を与える可能性があります。早期発見・早期治療が大切です。 |
| 超音波検査(エコー検査) | 超音波を使って、卵巣内の卵胞の大きさや排卵の状態、子宮内膜の厚さをはじめ、筋腫やポリープの有無などをリアルタイムで確認する検査です。体への負担が少なく、妊娠に影響するさまざまな要因を丁寧に観察することができます。 |
| 子宮がん検査 | 子宮内にがんがないかを調べる検査です。万が一、がんが見つかった場合は、まずはその治療を最優先に進めていく必要があります。 |
| タイミング指導 | 医学的な根拠に基づいて、妊娠の可能性が高まる最適なタイミングを見極め、性交の時期についてご提案いたします。排卵の時期を正確に予測することで、より高い確率で妊娠につながるタイミングを導き出すことが可能です。 |
02. 不育相談
流産について
流産の頻度は年齢にもよりますが、約15%といわれています。つまり、母体に問題がなくても、7回の妊娠のうち1回は流産となる計算です。実際、妊娠した女性の約4割が流産を経験しているという報告もありますが、多くの方がその経験を口にしないため、流産の診断を受けると「なぜ自分だけが…」と感じてしまうこともあるでしょう。
自然流産の多くは赤ちゃん側の染色体異常によるもので、無理をしたからなどとご自身を責める必要はありません。それでも、周囲の何気ない言葉が心を傷つけてしまうこともあります。
自然流産は医療者でも予防することができず、大きくなれない理由を持った赤ちゃんを救うことも難しいのが現実です。「仕方がなかった」とすぐに割り切れることではなく、一つの命を失った悲しみには、十分な時間が必要です。
不育症とは
妊娠はするものの、流産や死産を繰り返し、最終的に元気な赤ちゃんを抱くことができない状態を「不育症」といいます。
一般的には、3回以上続けての流産や、妊娠12週以降に死産が起こった場合に不育症と診断し、2回流産をくり返した方を反復流産と呼びます。
また、過去に無事出産をされた方でも、その後に流産や死産を繰り返す場合には「続発性不育症」として検査や治療を行うことがあります。不安な気持ちをひとりで抱え込まず、まずはご相談ください。
不育症と不妊症は違います
赤ちゃんを望んでいるのになかなか授からない「不妊症」は広く知られるようになりましたが、妊娠はするものの流産を繰り返してしまう「不育症」については、まだ十分に認知されていないのが現状です。
不育症の原因
妊娠初期の流産の多くは、受精卵の偶発的な染色体異常によるもので、赤ちゃん側に原因があるとされています。特に年齢が上がるにつれて、このような染色体異常の頻度は高まります。このタイプの流産は予防や治療が難しいのが実情です。
しかし中には、流産を繰り返す原因となるリスク因子を持っている場合もあり、検査で確認することが大切です。たとえば、子宮の形の異常、甲状腺機能の異常、血液の凝固異常、夫婦いずれかの染色体の構造異常、免疫の異常などが挙げられます。
なお、リスク因子があっても必ず流産や死産に至るわけではありません。不育症と診断された方でも、約8割の方がその後元気な赤ちゃんを出産されています。
過去に検査を受けたことのある方は、検査結果をぜひご持参ください。検査には一部保険が適用されますが、相談料を含めて総額で6万円程度かかる場合があります。
不育症の治療法
不育症の検査で原因が明らかになった場合は、それぞれの異常に応じた治療を行っていきます。まずは、詳しく検査を受けることが第一歩です。
たとえば、「抗リン脂質抗体症候群」が原因と考えられる場合。また、血液の凝固異常がある場合には、アスピリン療法が一般的です。
このほかにも、ホルモン療法やカウンセリング、以前行われていた免疫療法(タクロリムス)など、症状に合わせて治療を組み合わせることもあります。
一方で、染色体の偶発的な異常(均衡型転座)による流産が続いている場合や、明確な原因が特定できない場合には、薬を用いた治療ではなく、心理的なサポートを中心としたケアを行ってまいります。
不育症と前向きに向き合う
不育症と診断されても、多くの方が元気な赤ちゃんと出会えています。しかし、流産や死産を繰り返すことは、心に大きな負担を与えるのも事実です。
不育症のリスク因子に応じた適切な治療とともに、ご夫婦でお互いの心を思いやることも大切です。不育症と向き合うには、パートナーをはじめ、ご家族、医療者など周囲の支えが欠かせません。
つらい気持ちをひとりで抱え込まず、どうか一度ご相談にいらしてください。





